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Vol. 04
アライアンス時代におけるマーケティングの役割とは?
米国のバイオ企業ではプロダクトマネージャー(マーケティング部門)が非常に大きな権限を持ってR&D、製造、セールス、販促、ブランド管理等の各部門機能を串刺しにコントロールしています。緻密に商品価値を設計し、技術シーズを製品化し、さらに市場に受け入れ易くするためにブランド化した「商品」に育て上げるためにプロダクトマネージャーの存在が不可欠になっています。米国のバイオ製品(研究ツール等)が日本でも市場シェアを取り普及浸透し易いのは、こうした戦略的にポジショニングされた製品をタイムリーに投入してくるマネージメントの上手さがあるからかもしれません。本来マーケティングというのは非常に広義に解釈されるべき言葉なのですが、人によって言葉のイメージはまちまちの様です。例えばある人はマーケティング=市場調査であったり、マーケティング=プロモーションであったりという具合に。ある意味、どれも正解なのですがプロダクトマネージャーの活動が組織全体に渡っていることからも判る様に、開発から販売まで全てを的確にプロデュース(コーディネート)することがその意味の本質なのです。ところが日本企業の場合、なかなかマーケティングというものが定着しません。マーケティング=「営業」と言っても過言ではないと思います。また製造やR&Dと対立関係になり、本来の機能が働かないケースも見られます。特にバイオビジネスの分野では技術シーズが中心になって商品化に進むことが殆どなので、技術中心の独りよがりな思考になりやすく、「製品(ビジネス)」の方向性を見失う危険性もあります。当たり前のことですが市場性や需要動向を無視したビジネスを展開してもやはり利益には繋がりません。個々の部門が存在していても、各々をきちんと連携するためにはやはりプロダクトマネージャーが機能しなくてはなりません。またその権限と責任も明確にする必要があるでしょう。
一方で、視野を社外に向けた場合はどうでしょうか? 大手のバイオ企業は別にしても、殆どのバイオ市場参入企業が全てのリソース(研究/開発/製造/販売等)を自社で完結することを最適解としていません。時代は各機能の専門化と外部化の進展を求め、より補完しあえる他社(他組織)との連携を模索するアライアンス型ビジネスに移行しています。その代表的な例がバイオベンチャーと製薬企業の提携や、企業と大学等の産学連携の流れです。こうしたアライアンスは成功すればメリットが大きい反面、双方に明確な枠組みがないとなかなか実を結びません。それぞれの強みを組み合わせた“アライアンスプロジェクト”を成功させるためには、やはり組織(企業)横断的にコントロール(事業計画化と実施コーディネート)できる機能が必要です。それゆえマーケティング的な枠組みを創案し、その中でアライアンスのシナジーを最大化できるプロダクトマネージャーすなわち「プロデューサー」の存在が求められる時代になったのではないでしょうか?
バイオアソシエイツのミッションの一つに「イノベーションをプロデュース」を掲げており、独自のマーケティング感で様々な形のアライアンスを加速し、時代に求められるプロデューサー機能を発揮して行きたいと考えております。
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