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Vol. 05
バイオベンチャーにとってのプロモーションの必要性
近年バイオベンチャーにとって厳しい状況が続いています。その一因となっているのが株式市場のバイオベンチャーに対する評価が以前程は期待できなくなったことにあります。多くの投資ファンドが10年間の期限付きで組まれているのに、バイオベンチャー(特に創薬ベンチャー)がその中で結果を出せていないため、IT系のベンチャーと比べて投資マインドが低迷している様です。
つまりこれからのバイオベンチャーは長期的な目標を見据えつつ、短中期的なマイルストーンを達成する、すなわち売上を計上できる体質を整える必要性に迫られています。これまでバイオベンチャーを創薬系、創薬支援系(バイオツール)と大別して、前者の方が価値が高いといった風潮がありましたが、最近はベンチャーキャピタリストの方々とお話しても、その成功リスクを勘案すると優劣なしと言ってもいいのではないかと感じております。
要はそれぞれのベンチャーが事業化を試みるシーズの潜在的な市場価値と、その完成度、そしてどの様に事業にして行くのか、その総合的且つ具体的な実行力が問われているのだと思います。
例えば創薬系(診断薬を含む)のビジネスモデルであっても、短中期的なマイルストーンとしてそのシーズを応用した研究市場や生産市場向けの製品を上市できる可能性は十分あります。ただ多くのバイオベンチャーが直面するのが、プロモーションの方法論を知っている人材がほとんどいないことです。その結末、価格を下げ、営業が苦労しても結果が出ないという悪循環に陥るのです。“プロモーション”と聞くと、展示会出展・広告掲載・ホームページ制作・パンフレット制作等々と「何をするか」にばかり意識が向きますが、マーケティング戦略というのは「何のために、どうやって、何をするか」というゴールありきの目的思考が重要になってきます。欧米バイオ企業が日本でも強いのはマーケティングにしっかりと投資してくるからです。ただ大学発ベンチャーなどは資金力も限られているので、本質を見極めてプランを立てないと、効果が出せません。
プロモーションは素材(シーズ)からは発想することはできません。研究シーズが生みだす価値(Value)がはっきりすれば顧客ニーズに訴求することが可能になります。金額の多い少ないに関わらず、顧客ニーズ(市場ニーズ)に応えられる企業こそ、企業価値があると言えるのではないでしょうか?
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